境界線の向こうにある、まだ見ぬ風景を探して
── 日本橋さんかく不動産 物件ハンター 和田 崇雅の自己紹介 ──
住まいには、その人の人生観がにじみ出る。
どんな光が射し込むか、窓の先に何が広がるか、台所で淹れるコーヒーがどんな香りを放つか──それは、単なる間取りや面積では測れない、個人の美学と記憶の集積だと思う。

こんにちは、日本橋さんかく不動産の物件ハンター、和田 崇雅と申します。
これまで私はITの世界で、マーケティングや新規事業、プロダクト開発といった「無形の価値」をデザインする仕事に従事してきました。言葉にならないニーズをすくい上げ、まだ形になっていない未来をプロトタイプしていく仕事。それは、ある意味で“暮らし”を設計する営みにも似ています。

その想いは、8年前に清澄白河に自邸を建てたときに、ひとつの輪郭を持ちはじめました。
北欧のカフェのような、やわらかい光と素朴な質感。IKEAや無印良品の家具がすっと馴染む、静かで機能的な空間。ブルーボトルコーヒーの店舗で感じた空気感を、自分たちの暮らしに溶け込ませることを目指して──初めての土地探し、設計打ち合わせ、家具選びを重ねるなかで、住まいは「買う」ものではなく、「育てる」ものだと気づいたのです。

その後、日本橋馬喰町デンタルクリニックの立ち上げでは、不動産の本質的な意味を再認識することになりました。
ただの空きテナントが、誰かにとっての人生のスタート地点になる。立地選定、導線設計、ブランディング、マーケティング、近隣との調和──そのすべてが“場所”の可能性をかたちづくる要素であり、そのプロセス全体がひとつの物語として立ち上がっていく。私はその物語の語り部であり、編集者のような役割を担いました。

さらにここ数年は、東京を離れ、那須・館山・深谷・安曇野などで築30〜50年の古民家を購入し、自ら手を動かしながらリノベーションを施し、民泊として運営する取り組みに没頭しています。
そこには、時間が降り積もった木材の手触り、畳の匂い、縁側の光──新築では決して得られない質感があります。そして、どんなにくたびれた古民家でも、視点を変えれば「再び誰かの暮らしが根づく場所」になる。空き家という静かな遺産に、現代の暮らしを重ね合わせる。その橋渡しをすることに、大きなやりがいを感じています。

そんな経験を経て、私はいま、「物件ハンター」という仕事を選びました。
それは単に物件を探して紹介する仕事ではありません。
まだ言葉になっていない誰かの“理想の風景”を、一緒に探しにいくこと。
そして、不動産の向こうにある暮らし、仕事、生き方の可能性を拓いていく伴走者であること。
住まいを変えるということは、人生の地図を描きかえることでもあります。
都心のワンルームで新たな挑戦をはじめる人。
地方の古民家で暮らしと仕事をつなげたい人。
ちいさなお店を開いて、自分だけの世界を表現したい人。
──そんな“まだ見ぬ物語”の入口として、私は日々、物件と向き合っています。

日本橋さんかく不動産には「ちょっと変わった物件」や「言葉にできない魅力のある場所」が数多く眠っています。
地図にない価値を見つけたい方、空間に自分らしさを投影したい方に、ぜひ出会っていただきたいと思っています。
あなたの次の一歩が、たしかな手応えとともに始まるよう、私も誠実に伴走していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

わでぃ
IT企業でプロダクト開発やマーケティングや新規事業開発をやりながら、ライフワークとして地方創生や街づくりの仕事をしています。馬喰町では歯科医院を経営しているので、馬喰町をおもしろくするための物件探しをはじめました。
https://nihonbashidc.com/